2024-12-31 犬や猫の門脈体循環シャント(もんみゃくたいじゅんかんしゃんと)ってどんな病気? こんにちは!今日は、犬や猫がかかることのある「門脈体循環シャント」という病気についてお話しするね。少し難しい名前だけど、簡単にいうと「血液が肝臓を通らずに別の道を通っちゃう」病気なんだ。これがどうして問題になるのか、やさしく説明していくね! 1. 門脈体循環シャントってどんな病気? 普通、食べたものから吸収された栄養や毒素は、「門脈(もんみゃく)」という血管を通って肝臓に運ばれるんだ。肝臓では栄養を加工したり、毒素を取り除いたりする大事な役割があるよ。 でも、門脈体循環シャントがあると、血液が肝臓を通らずに「ショートカット」しちゃうんだ。そうすると、体に毒素が回ってしまって、いろんな症状が出るようになるんだよ。 2. どんなサインがあるの? 門脈体循環シャントになると、次のような症状が見られることがあるよ: 元気がない:遊びたがらなくなることがあるよ。 食欲がない:ごはんをあまり食べなくなるんだ。 よく吐く:特に食べたあとに吐くことがあるよ。 おしっこに問題が出る:おしっこに結晶が混じったり、回数が増えたりすることがあるよ。 ふらふらする:歩き方がおかしくなったり、倒れることがあるよ。 発作(ほっさ)が起きる:けいれんや意識を失うことがあるんだ。 成長が遅れる:子犬や子猫では、体があまり大きくならないことがあるよ。 3. どうして門脈体循環シャントになるの? この病気の原因には、主に2つのタイプがあるよ: ① 先天性(せんてんせい) 生まれつき血管が異常な形をしている場合があるよ。特に小型犬(ヨークシャーテリア、マルチーズなど)や猫では、このタイプが多いんだ。 ② 後天性(こうてんせい) 他の病気(例えば肝硬変)が原因で、血管が異常に変わってしまうことがあるよ。 4. どうやって診断するの? 門脈体循環シャントを診断するには、動物病院でいろんな検査をするよ: 血液検査:毒素が体にたまっているかどうかを調べるよ。 超音波検査:血管や肝臓の状態をチェックするんだ。 造影検査(ぞうえいけんさ):血管の流れを詳しく見るために、特別な液を使うことがあるよ。 CTやMRI:さらに詳しい画像診断が必要なこともあるんだ。 5. どうやって治すの? 門脈体循環シャントの治療方法は、病気の種類や症状によって違うよ: ① 手術 異常な血管を閉じる手術をすることがあるよ。特に先天性の場合、これが治療のメインになるんだ。 ② お薬 肝臓の働きを助ける薬や、体にたまった毒素を減らす薬を使うよ。 ③ 食事療法 肝臓に負担をかけないために、低タンパクの特別なフードを食べさせることが大事だよ。 ④ 定期的なケア 血液検査や健康チェックを定期的にして、状態をしっかり管理するんだ。 6. 門脈体循環シャントの子とどう付き合う? この病気の子と暮らすときには、特に次のことを気をつけてあげよう: 食事管理を徹底する:先生がすすめるフードを守ろうね。 疲れさせすぎない:体力を無理に使わせないようにしてね。 早めに病院に行く:少しでも体調が悪そうなら、すぐに病院で診てもらおう! 最後に 門脈体循環シャントは、早く治療を始めれば症状をコントロールできる病気だよ。特に若いうちに手術で治るケースも多いから、異変に気づいたら早めに動物病院に相談しようね。 大好きな犬や猫が健康で楽しく暮らせるように、日頃から健康チェックを続けていこう!